研究代表者はこれまで Gab ドッキングタンパク質に着目して研究して来た。今回、ドッキングタンパク質 Gab1 には普遍的に全身の細胞で発現するアイソフォーム(100kDa)に加えて、心筋・骨格筋で特異的に発現するサルコメア特異的アイソフォーム(120kDa)が存在することを見出した。 更に、心筋・骨格筋特異的アイソフォーム Gab1 の cDNA単離に成功し、これまで報告のない余剰エクソンが哺乳類で共通して存在することを明らかにした。この余剰エクソンはマウスの各臓器 mRNA での RT-PCR 解析で、心臓と骨格筋にのみ発現が見られ、この余剰エクソンのアミノ酸配列特異的な抗体を作成するとマウス胚 12.5 日齢では心臓特異的に発現していた。
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