研究課題
精製を繰り返し行う過程で、組織抽出物の不足が生じるため、ブタの循環系の臓器も追加で大量に抽出して、平成25年度で完了しなかった実験を精力的に進めた。我々が独自に考案した方法論の再現性・普遍性の高さを確認する作業も進めた。単独で細胞膜に発現できる非オーファンG蛋白共役型受容体(GPCR)に1回膜貫通型の修飾蛋白が作用すると、リガンドの特異性が変化する。例えば、カルシトニン受容体(CTR)に3種の受容体活性調節蛋白(RAMP1、RAMP2、RAMP3)がそれぞれ作用すると、アミリンが作用できるようになる。従って、CTRのように、単独で細胞膜に発現できるオーファンGPCRと複合体を形成する修飾蛋白も引き続き行い、前年度の手順でリガンドの特定を目指した。しかしながら、我々が目指した新規生理活性ペプチドの同定には至らなかった。1999年にグレリンが発見されて以来、約15年間もメジャーな生理活性ペプチドは同定されていない。今後、我々が発見した新規の探索法をモディファイして、新規生理活性ペプチドの同定を推進したい。
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