マウス肺スキャフォールドに、肺胞上皮細胞へと分化させたiPS細胞を移植したところ、肺胞構造の再構築が認められ、肺胞II型細胞マーカーSP-Cおよび肺胞I型細胞マーカーT1aの発現が確認された。次にブレオマイシンによる肺傷害モデルマウスに分化iPS細胞を移入してその効果を解析した。気管支肺胞洗浄ではTNF-aやIL-6が正常肺レベルまで減少していた。組織学的にも肺の線維化の抑制が確認された。一方、PKH26でラベルした分化iPS細胞が移入12日後には少数の分化iPS細胞が肺胞上皮細胞として生存していることが確認された。
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