研究課題/領域番号 |
24659397
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
海老原 覚 東邦大学, 医学部, 教授 (90323013)
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研究分担者 |
工藤 幸司 東北大学, 大学病院, 教授 (80375203)
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キーワード | PET / 肺アミロイドーシス / ブレオマイシン |
研究概要 |
ブレオマイシン塩酸塩投与後にアミロイド投与を行ったモデルを作成し、マウス尾静脈からPETプローブ蛍光化合物を静注し、取り出した肺組織切片にアミロイドが染色し得るかを顕微鏡下で確認した。雄のマウス(C57BL/6J)に対しブレオマイシン塩酸塩投与後アミロイドβ蛋白経気道投与モデルを作成し、マウス尾静脈から蛍光化合物BF227を静注した。1時間後肺を取り出しパラフィンブロック並びにパラフィン切片の作製、化合物の染色と免疫染色との一致の再確認のため、同一切片で肺アミロイドーシスマウスおよびコントロールマウスの肺の組織を二重染色した。肺アミロイドーシスモデルマウスはできており、BF227と免疫染色は一致を示していました。 それと同時に広く肺アミロイドーシス患者をリクルートする作業に着手。稀少疾患であり、診断治療が難しいため学会に手症例報告されることが多い。そこで日本呼吸器学会をはじめ日本老年医学会などの様々な学会に参加し、そこで肺アミロイドーシス症例を発表してる主治医に直接コンタクトを試みる。多くは死亡症例であることを確認する。 また、研究協力者の工藤幸司教授によりBF227のみならず、次年度以降に投与が予定されるPETプローブTHKの人で投与した時の安全性について検証された(Alzheimer's Resaerch & Therapy 2014, 6:11)。したがって次年度以後の近赤外線で可視化できなおかつPETでも可視化できるプローブへとの橋渡し的研究がなされた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2014年1月1日研究代表者海老原覚の東邦大学医学部リハビリテーション医学研究室教授就任に伴い、仙台から東京へ研究室の移動を余儀なくされた。また、共同研究者である東北大学工藤幸司研究室と物理的に離れてしまい一時的に研究を中断せざるを得なかった。しかし、現在は新しい研究室も軌道にのりはじめ、研究再開している。また、工藤研究室との連携方法も改善・確立され物理的距離はほとんど問題にならなくなってきた。
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今後の研究の推進方策 |
これまで使用していたアミロイドに結合するPETプローブBF227は近赤外線で蛍光発色しずらいことが判明。そこで実績のあるTHK265を用いて再検証する。まず現在まで作製したモデルマウスの肺組織の同一切片、イメージングに使用するTHK265の染色と免疫染色との一致を確認することを考える。肺アミロイドーシスモデルマウスとコントロールマウスを作製し、尾静脈からTHKを投与し、投与前から60minまでイメージングを行い、イメージング可能かを検証する予定である。さらに、肺アミロイドーシス患者のリクルートとしてより、慢性期の患者相手の学会であるリハビリテーション系学会にも出席して広く、生存患者を探す予定である。その際、患者とのICなど手続き上椅子や机、パーテーションなどが必要であり購入する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
2014年1月1日研究代表者海老原覚の東邦大学医学部リハビリテーション医学研究室教授就任に伴い、仙台から東京へ研究室の移動を余儀なくされた。また、共同研究者である東北大学工藤幸司研究室と物理的に離れてしまい一時的に研究を中断せざるを得なかった。そこでその間の遅れの分、実験が進まず差額が生じた。 しかし、現在は新しい研究室も軌道にのりはじめ、研究再開している。また、工藤研究室との連携方法も改善・確立され物理的距離はほとんど問題にならなくなってきた。 今後は実験のペースを加速し、順調に必要な薬品、動物を購入する予定である。肺アミロイドーシス患者のリクルートに積極的に全国の主要学会の症例に当たっていく予定である。そのための旅費および機材に順調に使われる予定である。
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