1369名の健診受診者を対象にGWASを実施した。喫煙習慣の指標として喫煙歴の有無(非喫煙者865名)及び喫煙指数(333名がSmoking Index>200)を用いた。GWASでは有意な関連を認める領域は同定されなかった。これまでに報告された喫煙行動に影響を与える遺伝因子の日本人における影響を検討したところ、HTR2A (serotonin 2A receptor) およびNRXN1 ( neurexin 1)において、いずれの指標とも有意な遺伝的関連が認められた。一方、これらの遺伝因子は禁煙治療の成否が判明した56例において禁煙治療の成否との遺伝的な関連は認められなかった。
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