• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

糖尿病性腎症の進展におけるポドサイトとメサンギウム細胞の相互作用の意義

研究課題

研究課題/領域番号 24659415
研究機関福井大学

研究代表者

岩野 正之  福井大学, 医学部, 教授 (20275324)

研究分担者 高橋 直生  福井大学, 医学部附属病院, 助教 (30377460)
糟野 健司  福井大学, 医学部, 准教授 (60455243)
三上 大輔  福井大学, 医学部附属病院, 助教 (90464586)
キーワードFSP1 / RAGE / ポドサイト / メサンギウム細胞
研究概要

FSP1は、糖尿病性腎症の進展とともにポドサイトでの発現が亢進する。さらに、FSP1は分泌蛋白としての生物活性も有しており、受容体はAGE受容体(RAGE)であることが報告されている。そこで、われわれはFSP1-RAGE系を介するポドサイトとメサンギウム細胞(MC)の相互作用が糖尿病性腎症の進展あるいは進展阻止に重要な役割を果たす可能性があると考えている。本年は、RAGE+/+マウス由来のMC (RAGE+/+MC)とRAGE-/-マウス由来のMC (RAGE-/-MC)に、リコンビナントマウスFSP1 (rFSP1)を10μMの濃度で添加後、12h後にtotal RNAを抽出し、cDNAアレイ解析を用いた網羅的遺伝子解析を実施した。分泌型FSP1の添加によりMCで発現誘導あるいは抑制され、かつ腎炎の進展および抑制に関連する6種類の遺伝子を新たに同定することができた。しかし、RAGEの有無によるこれら遺伝子の発現変化は認められなかった。また、分泌型FSP1により発現が誘導されることが報告されているmatrix metalloproteinases (MMP1,2,3,9,13)やosteopontinのRNA発現誘導は認められなかった。
さらに、in vivoの検討を実施するために、ストレプトゾトシン投与とhigh fat diet (HFD)投与により、マウス糖尿病性腎症モデルの作製を試みたが、有意な糸球体病変は観察されなかった。今後は、確実に糸球体病変が出現するモデルであるBTBR ob/obマウスを用い予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Telmisartan activates endogenous peroxisome proliferator-activated receptor-δ and may have anti-fibrotic effects in human mesangial cells.2014

    • 著者名/発表者名
      Mikami D, Kimura H, Kamiyama K, Torii K, Kasuno K, Takahashi N, Yoshida H, Iwano M
    • 雑誌名

      Hypertension Research

      巻: in press ページ: in press

    • DOI

      10.1038/hr.2013.157

    • 査読あり
  • [学会発表] 新規TLR4阻害因子・分泌型FSP1を介したポドサイトーメサンギウム細胞連関2014

    • 著者名/発表者名
      横井靖二、糟野健司、高橋直生、三上大輔、横山由就、木村秀樹、岩野正之
    • 学会等名
      日本腎臓学会学術総会
    • 発表場所
      横浜、パシフィコ横浜
    • 年月日
      20140704-20140706

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi