CD26はdipeptidyl peptidaseⅣ(DPPⅣ)酵素を含む分子である。CKD患者における血清の可溶性CD26濃度及びCD26DPPⅣ活性の検討を行なった結果、両者とも腎機能に依存しないことが判明した。さらに生物学的製剤の治療を受けた関節リウマチ患者における血清の可溶性CD26濃度及びCD26DPPⅣ活性はRAの活動性の指標であるDAS-28ESR及びDAS-28CRPのいずれとも有意な負の相関を示した。以上のことから可溶性CD26は腎機能に依存せず炎症性疾患において疾患活動性の有力なバイオマーカーとなり得る可能性が示唆された。
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