我々は、インスリンシグナル下流に位置するAS160を含有する複合体にINTS6と名付けられたタンパクが含まれることを世界に先駆けて見出した。INTS6は2005年には、David Baillatらによりこの蛋白質がsmall nuclear RNA のプロセッシングに関与するIntegrator complexと呼ばれる蛋白質複合体のサブユニットの1つとして含まれていることが報告され、INTS6/DICE1と改名された。我々は、脂肪細胞の分化に伴って、INTS6の発現量が顕著に上昇すること、また、INTS6をノックダウンさせると脂肪細胞への分化が抑制されることを見出した。
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