研究課題/領域番号 |
24659452
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
北村 和雄 宮崎大学, 医学部, 教授 (50204912)
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研究分担者 |
桑迫 健二 宮崎大学, フロンティア科学実験総合センター, 准教授 (20381098)
永田 さやか 宮崎大学, 医学部, 助教 (00452920)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 褐色細胞腫 / 受容体 / 新規生理活性ペプチド / cAMP / アミド化 / 血管作動性物質 / アンジオテンシン / ラジオイムノアッセイ |
研究概要 |
我々は1993年にヒト褐色細胞種組織より、アドレノメデュリンを強力な降圧作用を有する新規生理活性ペプチドとして発見した。その後の研究により、アドレノメデュリン血管拡張作用、利尿作用をもつペプチドであり、血中を循環するホルモンあるいは心血管組織における局所調節因子として、血圧や体液量の調節に関与する極めて重要な循環調節因子であることが明らかになり、最近では探索的臨床研究も実施している。我々はアドレノメデュリンの発見以降も、アドレノメデュリンの研究を推進すると同時に、さらなる新たな生理活性ペプチドの探索を粘り強くすすめている。本研究では次の3テーマで研究を推進した。 (1)副腎髄質由来のTGW細胞のcAMP増加作用を有するペプチドの検索:副腎髄質由来の培養細胞のcAMP増加を指標にしたアッセイ法を確立し、新規生理活性ペプチドの探索をすすめおり、20近くのペプチドを精製し、構造解析を行った。新たな分子型のペプチドの同定には至ったが、全てVIP,CGRP 他のcAMP増加作用を有した生理活性ペプチドの修飾物であった。 (2)C末端アミド構造を有したペプチドの系統的検索:褐色細胞腫には、高濃度のアミド化酵素が含まれていることから、C末のアミド化された未知の生理活性ペプチドが存在すると考えられるので、我々が独自に考案した方法でペプチドの系統的検索をすすめ、構造を決定した。 (3)アンジオテンシン関連ペプチドの系統的:アンジオテンシンIIのN末に特異的なラジオイムノアッセイ(RIA)を用いて、新たなアンジオテンシン関連ペプチドを単離し、構造決定を行った。さらに、合成品を調製し、合成品を用いた研究を実施している。また、抗体を作成し、ヒト生体内での分布を検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
探索自体はおおむね予定していたことが実施でき、多数の内在性ペプチドの単離・構造解析を行った。多くのものが既知の生理活性ペプチドの断片や修飾物であったが、生体内で重要であると思われるペプチドも単離・構造決定できた。特に、アンジオテンシン関連のペプチドは、興味深く、将来医薬品のシーズとなる可能性が考えられたため、特許申請を行った。
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今後の研究の推進方策 |
多数の生体内ペプチドの単離同定を実施したが、それ以上に多種類のまだ単離・構造決定されてない活性を有したペプチドがあることが明らかになった。今後とも継続して新たな生理活性ペプチドの発見をめざして研究を推進したい。また、新規アンジオテンシン関連ペプチドに関しては、機能解析研究や測定系の確立を目指したい。
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次年度の研究費の使用計画 |
生理活性ペプチドのアッセイ、精製、構造解析のための消耗品等に主に用いる。また、新たなペプチドに関する合成品や抗体の調製等の費用の一部にも使用する。また、学会発表のための費用にも使用する。
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