ヒトES 細胞から腎尿細管細胞への分化誘導法の確立し、その分化過程におけるメカニカルストレスの意義を明らかにすることを目指した。尿細管細胞への分化の指標としては、KSP を用いた。GSK3β阻害薬を用いて中間中胚葉への分化誘導を促進させ、その後EGF を含む低血清培地により上皮化を促進したところ、KSP 陽性細胞を約5%程度得ることに成功した。一方、メカニカルストレスの細胞分化に与える影響を検討するため、ヒト近位尿細管細胞であるHKC-8 を用いて条件検討を行ったが、十分なメカニカルストレスを与えるには至っておらず、今後更なる検討を行う予定である。
|