研究概要 |
蚊の唾液から発見されたタンパクAAPPは複雑なカスケードで誘導されるコラーゲン刺激性の血小板凝集を強力に抑制するタンパク分子である。本研究ではi) AAPP はアスピリンより優れた血小板凝集阻害活性を持っており、出血助長の副作用がないこと, ii)AAPPのコラーゲン結合部位はエキソン3-4であること, iii) X線結晶解析によりAAPPは線状層状構造をとっている非常に奇異なタンパクであることが明らかとなった。以上の結果より、AAPPのin vivo 薬効および安全性が示され、さらにその活性部位の分子構造が明らかとなったことで新規抗血小板薬としての開発の期待が高まった。
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