これまでC型肝炎ウイルス(HCV)の感染、複製、粒子形成に関わる宿主遺伝子は数多く報告されているが、いまだその全容は明らかになっていない。そこで、新規遺伝子発現抑制法shRNAmiRを用いて、35,000の宿主遺伝子の網羅的ノックダウンを試みた。期間内にスクリーニングに必要なベクターの構築、安定発現細胞株の樹立、発現の確認を行った。また網羅的スクリーニングを現在行っている。本研究により、HCV感染や粒子形成などこれまで創薬ターゲットとされていない新規宿主遺伝子の同定が可能となり、HCVの生活環の解明だけでなくより有効な治療につながることが期待される。
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