IgEに依存しないアレルギー反応の補助診断法として、リンパ球刺激試験(LST)が有用であることが知られているが、多くの採血量、長期の培養、不安定性など幾つかの欠点がある。本研究では、LST法を改善し抗原特異的T細胞の存在・反応を短期間で検出する新規検査法の開発を目的とした。T細胞受容体のレパトアを次世代シークエンシング解析した結果、24時間の抗原刺激により全体的にTCRのタイプがエンリッチする傾向がみられた。また、発現アレイ解析により、いくつかの新規のマーカー遺伝子をスクリーニングした。これらのマーカーの発現量を定量PCRで測定することにより、LSTの結果を高い精度で判別可能なことが示された。
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