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2013 年度 実績報告書

次世代シーケンサーを用いた先天性甲状腺機能低下症の網羅的分子遺伝学診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24659495
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

丸尾 良浩  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80314160)

研究分担者 松井 克之  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (60595924)
森 麻美  滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70437151)
キーワード先天性甲状腺機能低下症 / 次世代シーケンサー / Dual oxidase 2
研究概要

次世代シーケンサーを用いた先天性甲状腺機能低下症の網羅的原因遺伝子の解析により、dual oxidase 2 (DUOX2)異常症、PAX8異常症、Pendred症候群などを含む多数の原因遺伝子の新規変異を同定できた。次世代シーケンサで得られた変異をもとに家族解析を行い、発見した変異の実際の疾患への病因であるかどうかの検討を行い、DUOX2については多くの病因変異の同定ができた。
DUOX2については9つの新規変異を同定し、DUOX2異常症の病態解明に寄与する知見を得られた。これまで、先天性甲状腺機能低下症は原因が同定されない症例が多数みられてきたが、本研究によりDUOX2異常症が、先天性甲状腺機能低下症には多くみられその主たる原因の一つであることが明らかになった。また、他の責任遺伝子についても、新規変異を同定でき、病態の解明に寄与するデータが得られた。
本研究により、先天性甲状腺機能低下症の原因遺伝子としてDUOX2が大きくかかわることが明らかになった。今後、先天性甲状腺機能低下症の分子遺伝学的診断法を系統的に行える用にするためにはDUOX2の解析をその中止に置いて進めてゆくことが、効果的な診断に結びつけられると考えられた。
次世代シーケンサーによる先天性甲状腺機能低下症の原因遺伝子の網羅的解析は、これまで多くの症例において原因解明ができなかったが、これらを解明してゆくのに有用であることが明らかになった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Bilirubin Uridine Diphosphate-Glucuronosyltransferase Variation Is a Genetic Basis of Breast Milk Jaundice.2014

    • 著者名/発表者名
      Maruo Y, Morioka Y, Fujito H, Nakahara S, Yanagi T, Matsui K, Mori A, Sato H, Tukey RH, Takeuchi Y.
    • 雑誌名

      J Pediatr

      巻: may ページ: 7

    • DOI

      10.1016/j.jpeds.2014.01.060.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Molecular and clinical characterization of glucokinase maturity-onset diabetes of the young (GCK-MODY) in Japanese patients.2014

    • 著者名/発表者名
      Kawakita R, Hosokawa Y, Fujimaru R, Tamagawa N, Urakami T, Takasawa K, Moriya K, Mizuno H, Maruo Y, Takuwa M, Nagasaka H, Nishi Y, Yamamoto Y, Aizu K, Yorifuji T.
    • 雑誌名

      Diabet Med

      巻: mar ページ: 17

    • DOI

      10.1111/dme.12487.

    • 査読あり
  • [学会発表] Dual oxidase 2 (DUOX2)異常症の臨床像の解明 23例の解析より2014

    • 著者名/発表者名
      丸尾良浩、長崎啓祐、森麻美、松井克之、三村由卯、深見真紀、竹内義博
    • 学会等名
      第117回日本小児科学会学術集会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      20140411-20140412
  • [学会発表] 先天性甲状腺機能低下症に対する次世代シーケンサーを用いたターゲットリシーケンス解析2013

    • 著者名/発表者名
      長崎啓祐、丸尾良浩、佐藤英利、小川洋平、菊池透、浅見直、深見真紀
    • 学会等名
      第47回日本小児内分泌学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20131010-20131012
  • [学会発表] AVP遺伝子に変異を認めた家族性中枢性尿崩症の2家系2013

    • 著者名/発表者名
      丸尾良浩、森宗孝夫、國津智彬、松井克之、森麻美、三村由卯、竹内義博
    • 学会等名
      第47回日本小児内分泌学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20131010-20131012

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公開日: 2015-05-28  

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