NICUに入院した新生児(早産・低出生体重児)において、グルココルチコイドレセプターという物質の遺伝子が出生後4日間にメチル化という修飾を受けることが判明した。これはその遺伝子の発現が抑制されることを意味しており、グルココルチコイドすなわちステロイドの効果が出にくくなることになる。これは虐待を受けた子のDNAにみられる変化と同じで、将来的な認知能力との関連も示唆されている。今回の研究で解析した症例においてはこの遺伝子変化と入院中のステロイド使用との間に関連がみられており、ステロイド抵抗性との関連が証明された。
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