母体免疫亢進が母胎児間LIFシグナルリレーに与える影響を解析した。妊娠マウスにPolyinosinic:polycytidylic acid (Poly I:C: 4,20 mg/kg BW) を腹腔内投与した結果,母体 IL-6はPoly I:Cと正の相関を示したが,胎児脳脊髄液LIF,胎児血清ACTHはPoly I:C 20mg/kg投与により減少した。Poly I:C 20mg/kg投与では,胎児大脳の神経幹細胞/前駆細胞の分裂頻度および大脳皮質ニューロンの総数が減少した。一方,母体LIF刺激後の胎児大脳では,発現亢進した上位20遺伝子のうち14個が自閉症と関連するものであった。
|