研究課題
挑戦的萌芽研究
統合失調症はどの民族、人種にも発生しているが、ヒト以外の動物には統合失調症は知られていないため、統合失調症はヒトの進化の過程で発生したと推測される。本研究ではゲノム解析データを利用して統合失調症とヒトの進化との関係を解析した。その結果、脳の機能に関わる遺伝子の突然変異が統合失調症のリスクとなっているものの、ほとんどは負の選択で淘汰されていることが示されたが、一部は、ヒトの出アフリカ以降、統合失調症のリスクアレルが増えていった過程が明らかとなり、一部の統合失調症関連遺伝子は出アフリカ以降から近代までにおいて有利な性質と関わっており、その負の部分、適応不全が統合失調症であることを示唆している。
すべて 2013
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PLoS One
巻: 8(4) ページ: e59320
Pharmacogenomics J
巻: 13(1) ページ: 27-34