研究課題/領域番号 |
24659572
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
玉井 好史 東海大学, 医学部, 講師 (90207225)
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研究分担者 |
福山 直人 東海大学, 医学部, 准教授 (50349338)
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キーワード | 放射線肺炎 |
研究概要 |
悪性腫瘍の治療において放射線治療は、必須の治療となっている。しかしながら、放射線治療において放射線肺炎・線維症が生じてしまうことがしばしばあり、十分な放射線線量を照射することができず、悪性腫瘍を根治することができず、患者が不利益をこうむることがしばしばある。 本研究の目的は、肺組織の基質となる細胞シートを放射線を照射した肺に移植することにより、新たな放射線肺炎・線維症の治療法を開発することである。そのため、今年度は放射線肺炎動物実験モデルを作成した。また、移植するための複合型細胞培養シート、脂肪由来間葉系幹細胞シート、細気管支肺胞幹細胞シートをそれぞれ作成し、細胞シートの移植を行い、その治療効果に関して確認した。 まだ十分な動物実験数を用いての検証が終わっていないが、生着率に関しては複合型細胞培養シートが最も高く、脂肪由来間葉系幹細胞シート、細気管支肺胞幹細胞シートの順に生着し、肺組織の基質となる成分全てが含有しているほど生着率が高いことが確認された。一方で、放射線肺炎の急性期炎症に対する治療効果はどのシートを用いても、ある一定の効果があり、シートによる差が少ない傾向にあることが確認され、治療効果の主たる機序としてサイトカインを介することが想定された。慢性期炎症や線維化に関する検証は、次年度に行う予定である。 次年度には、放射線肺炎に対する急性期炎症の十分な動物実験数における検証が終了するだけではなく慢性期炎症に対する治療効果も明らかとなり、細胞シート移植による総合的な治療効果の解析を行うことができ、本年度の研究は有意義であったと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
放射線肺炎に対する急性期炎症の十分な動物実験数における検証は終えてないため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度施行できなかった、放射線肺炎に対する急性期炎症の十分な動物実験数における検証を行い、慢性期炎症に対する治療効果も明らかとし、細胞シート移植による総合的な治療効果の解析を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
組織の免疫染色を行えなかったため 免疫染色の抗体の購入に使用する
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