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2013 年度 実績報告書

N型糖鎖を用いた臓器特異的癌腫瘍マーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24659618
研究機関鹿児島大学

研究代表者

夏越 祥次  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (70237577)

研究分担者 又木 雄弘  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (10444902)
前村 公成  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (30398292)
上野 真一  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40322317)
迫田 雅彦  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (40418851)
上之園 芳一  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (60398279)
橋口 照人  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (70250917)
キーワード消化器癌 / N結合型糖鎖 / 食道癌
研究概要

これまでに食道癌患者を対象とし、血清中の糖鎖の網羅的解析を行い、食道癌に特異的な糖鎖マーカーを検索した。食道癌患者37例と健常者の11例を用いて,検体の血漿から、タンパク質と修飾N型糖鎖を糖鎖精製キットBlotGlycoで遊離した.ヒドラジド基を有するビーズで遊離N型糖鎖を標識した後にMALDI-TOF-MSで精製分離、質量分析を行った。得られたデータをSIMCA-P+を使用し多変量解析した。得られた糖鎖の発現パターンをもとに、健常者群と食道癌患者群との間でOPLS法による層別化が有意に可能であった。また、健常者群と食道癌患者群間で、両者の層別化が可能な発現糖鎖が6つ抽出可能であった。この6糖鎖を利用し、健常者と食道癌患者の半数症例との間で判別モデルを構築し、残り半分の食道癌患者で判別可能かを検証したところ、モデルのAccuracyは、87.5%であった。
今回,健常者11検体と食道癌患者63検体を用いて,Profiling Solution(データ抽出ソフト)による網羅的な観測イオンの抽出を行った.GlycoModを用いて糖鎖構造(文献等で報告されている糖鎖構造のみ)の中から18糖鎖 を選択した.これらの18糖鎖による多変量解析を マン・ホイットニーのU検定により有意差検定を行い、有意差がある糖鎖のみを選択 して検討した.有意差が認められた糖鎖は4つ抽出された.このうち3つは,過去に行ったMALDI-TOF-MSで抽出された糖鎖構造と一致し,新たに1つの糖鎖が発見された.これらの糖鎖は食道癌に特異的で精度の高い糖鎖マーカーとして利用できると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 産業財産権 (1件)

  • [産業財産権] 消化器癌診断用マーカー,および消化器癌の検査方法2013

    • 発明者名
      夏越祥次
    • 権利者名
      夏越祥次
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      2011-222353
    • 出願年月日
      2013-10-06

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公開日: 2015-05-28  

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