研究課題
挑戦的萌芽研究
近年、肺気腫をはじめとする閉塞性肺疾患COPDの患者は増加しており、慢性呼吸不全に対する新たな治療戦略の構築が必要である。脂肪細胞特異的発現蛋白であるアディポネクチンAPNがCOPDの病因にアディポネクチン発現の低下が関連することを報告した。実際、APNノックアウトマウスでは、肺気腫を併発することを証明した。このマウスに対して、ワイルドタイプの脂肪補充によって、肺気腫の進行を抑制できる可能性を示した。さらに、組織中のAPN発現を上昇させる薬剤として、PGI2アナログに注目し、同薬剤の投与によりAPNを通して肺再生を促すことができた。本研究により臨床応用につながる解析であると考えている。
肺再生医療