研究課題
作製する大動脈弁様組織体の機能、再生能力の評価【移植モデルの作製実験】約60kgの体重のヤギを用いると、成人とほぼ同程度の心臓生理状態が得られるため、モデル動物としてヤギを選択した。移植実験系として心臓から下降大動脈へと人工血管でつなぐ、Apico-Aorticバイパス術を用いることを第1選択として行った。本バイパス術は、既に人工心臓の移植実験で確立された方法であり、バイパス途中に作製した心臓弁組織体を挿入して移植を行った。一方、冠動脈再建が可能と判断されば、右図の様に大動脈弁置換の検討も行うことを検討したが、バイオバルブ作製基材の設計を必要としたため、本研究ではバイパスモデルに絞った。【移植後の弁の機能評価実験】移植直後の弁の動きは血管造影によって可視化して観察し、超音波、ならびに電磁流量計によって血流量を計測し、弁機能を経時的に調べた。また、所定期間毎に超音波エコーによって弁の動きを観察した。移植期間は研究期間内で最長3ヶ月間と設定した。移植時に得られた結果は鋳型の設計などにフィードバックさせ、完成度の向上につなげた。【再生の評価実験】移植後に試験物を摘出し、組織切片を作製し、病理学的は評価によって再生率を調べた。免疫染色によって細胞成分を同定し、心臓弁の構成細胞の存在比率、ならびに存在範囲を求めた。また、引っ張り試験などによって移植前後での力学的な性質の変化も併せて調べることができた。
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