研究課題
1)マウス脳腫瘍及び皮下腫瘍モデル: マウスglioma細胞GL261へkusabira-orange蛍光蛋白質発現用プラスミドを導入し、安定して蛍光を発する細胞株GL261-mKOを独自に樹立し、同系アルビノC57BL/6マウスの大腿皮下と頭蓋内に移植した。移植腫瘍のサイズを蛍光イメージング装置(IVIS)にてモニターした。2)CelecoxibによるDanger signal 誘導作用: 培養GL261細胞に対してCelecoxibを添加することによりγ線に対する増感効果が得られた。また、そのメカニズムはCelecoxibによるERストレスの負荷であることを明らかにした。さらに、γ線照射とCelecoxibの併用により、腫瘍細胞にDanger signal である、CalreticulinとHMGB1の発現が上昇することをWestern blotで確認した。3)CelecoxibとIndomethacinによる放射線増感効果とアブスコパル効果の誘導: 上記のマウスモデルを用いたin vivoの検討では、Celecoxib 5mg/kg、Indomethcin 1mg/kgを経口投与することでX線照射後の大腿皮下腫瘍の再発が有意に抑制された。さらに、大腿の腫瘍が治癒したマウスでは、その後に脳内へ腫瘍を移植しても拒絶され、生着しなかった。これらのマウスの脾細胞を用いたELISPOT assay ではIFN-γの生成が認められたことから、アブスコパル効果が得られていることが示唆された。
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