研究課題/領域番号 |
24659646
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
岩間 亨 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20303498)
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研究分担者 |
矢野 大仁 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00332685)
榎本 由貴子 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20377659)
中山 則之 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (30444277)
吉村 紳一 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (40240353)
大江 直行 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (60362159)
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キーワード | 主幹動脈狭窄症炎症 / 炎症性サイトカイン / 動脈硬化進展作用 |
研究概要 |
研究目的:動脈硬化進展に関与する血小板由来炎症性サイトカインが、ずり応力刺激により血小板から発現する機序を明らかとし、動脈硬化症患者における血小板由来炎症性サイトカインの将来の心血管イベントへの関与と抗血小板薬によるその抑制効果を検討する。具体的な方法として、①ずり応力モデルにおける、炎症性サイトカイン発現動態解析実験
(ELISA による蛋白定量、Western blot 法による血小板内情報伝達系の解析など)、②頸動脈狭窄症を有する患者における、炎症性サイトカイン値と1年間の心血管イベント、プラーク量、脂質割合との相関の検討(目標症例数100例)を計画した。 ① ずり応力下における炎症性サイトカインの発現動態については、可溶性CD40L,IL-1β、IL-6のいずれにおいても時間依存性増加がみられた。頚動脈狭窄症患者のうち、特に背景因子として糖尿病を保有するものに顕著な時間依存性増加が認められ、これらの背景因子を保有しない群に比べて有意な差が認められた。血小板細胞内伝達経路については現在も解析を継続中である。 ② 頸動脈狭窄症を有する患者における、炎症性サイトカイン値と1年間の心血管イベント、プラーク量、脂質割合との相関の検討については、目標症例数に達し、一部内容についてすでに学術雑誌に投稿した(J Stroke Cerebrovasc Dis. 2012)。脳梗塞発症群、不安定プラーク保有群では炎症性サイトカイン値が高値であり、現在も解析中である。
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