脳の情報処理や病態を研究する場合、個体レベル(in situ)での実験が必要であるが、脳深部のin situイメージングは未だ困難である。本研究では、個体レベルでリアルタイムな信号伝達の評価が可能になる生体内蛍光イメージング法を開発するために、観察法および蛍光ラベル法の研究を行い、脳室カニュラによるin situ lipofection法により、蛍光蛋白をアダルトラット脳で発現させ、ファイーバー共焦点顕微鏡により脳深部の任意の場所の蛍光像を観察することが可能になった。これにより、培養細胞レベルの知見を個体の脳で生きたままリアルタイムに検証でき、探索的研究を発展させることができる。
|