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2014 年度 実績報告書

頭蓋骨基準点を含むミニブタ拡張標準脳の作成

研究課題

研究課題/領域番号 24659656
研究機関自治医科大学

研究代表者

渡辺 英寿  自治医科大学, 医学部, 教授 (50150272)

研究分担者 宇賀 美奈子  自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (40624789)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードミニブタ標準脳 / ニューロナビゲーション / トランスレーショナルリサーチ
研究実績の概要

ミニブタの標準脳を作成することを目標とした本研究において、標準脳を作成するプロトコルを確定する上での必要な過程と課題を明確にすることができた。
我々の作成する標準脳においては頭蓋骨の形態情報も必要となる。そのため脳の形態情報を得るためのMRIデータと頭蓋骨の形態情報を得るためのCTデータのマッチングが必要である。マッチング作業を自動化し人手による作業の誤差を軽減するためにMRIとCTで共通に使用できるマーカーを選定し導入した。さらにそのマーカーを適切かつ効率よく配置するためと、頭蓋骨の標準化を行うために頭蓋骨の特徴点を選定した。ミニブタ頭蓋骨のCTデータを収集し特徴点の座標を測定、その座標をもとに、アライメントと大きさを調節したうえで各特徴点のばらつきを計測した。このばらつきをもとにマーカーを設置すべき特徴点と標準化を行う際の特徴点を選択した。
次に脳の標準化を行うための特徴点の選定が必要であった。MRI 画像では形態の微細な点を特定することが難しく、誤差が大きくなることが考えられたため、薄切標本をもとに特徴点を検証したうえで、該当する特徴点をMRI画像から特定することとなった。しかし、薄切標本作成作業に時間がかかり本研究期間内に脳の特徴点を選定することができなかった。薄切標本の作製作業は継続して行っており、その経過を踏まえて将来的に脳の特徴点を反映させた標準化を行うことを予定している。
MRI画像とCT画像のマッチングはマーカー座標を決定して画像を変換することで実現したが、自動化するためのプログラムは現在構築中である。
このようにプロトコルの確立するための多くの段階で有効な手順を決定することができた。また、いくつかの課題は解決するために時間を要し、研究期間中の標準脳確立は難しかったが、課題が解決し必要なデータが得られれば将来的にはミニブタの標準脳の確立は可能になる。

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公開日: 2016-06-01  

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