研究課題
変形性膝関節症モデルマウスを用いた関節軟骨再生誘導化合物の治療効果の検討を行った。確立したマウス膝OA モデルを用いた(Osteoarthritis Cartilage 13:632,2005)。このモデルは8 週齢雄のマウスの内側側副靱帯の切離と内側半月板の切除を施行するもので、ヒトと同様に脛骨内側中央部の関節軟骨荷重部に膝OAが経時的に発症・進展することが分かっている。OA 誘発手術後8週でほぼすべての野生型マウスの膝にOAが発症していることを確認している(Osteoarthritis Cartilage 13:632,2005)ので、術後8週より、野生型マウスの膝関節腔内に前年度、in vitroで検討した軟骨分化誘導能を持つヒット化合物Xを5日おきに膝関節腔に10μl局所投与し、膝OAに対する治療効果、発症の進展の影響を組織学的解析で検討した。その結果、OARSI(Osteoarthritis Research Society International:Osteoarthritis Cartilage 14:13,2006)スコアで有意に化合物投与群でOAの進行を抑制することが示唆された。また、COL10A1、MMP-13、VEGF など肥大分化、軟骨破壊マーカーの発現をISH にて確認したところ、これらの変性マーカーの発現を抑制することが示唆された。
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