• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

MAMLを基点とする軟骨細胞肥大分化制御ネットワークの解明

研究課題

研究課題/領域番号 24659667
研究機関東京大学

研究代表者

小野 貴司  東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00506248)

研究分担者 乾 洋  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60583119)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード軟骨細胞肥大分化 / 変形性関節症
研究概要

本研究ではシグナルの主役を担う分子ではなく、転写共役分子というシグナルの脇役にあえて焦点を当て研究を行っている。特にMAML family はNotch、NF-κB, Wnt, Runx2, MEF2C などの多くの肥大分化制御シグナル・分子とも共役することが知られており、肥大分化に関わるほとんどのシグナルと繋がりうる可能性を秘めている。さらにMAML family は細胞のアポトーシスを誘導する癌抑制遺伝子p53 遺伝子の転写共役分子としても知られており、肥大分化のみならずその後のアポトーシスをも制御する可能性がある。本年度はMAMLファミリーの発現解析を行った。具体的には、マウス胎児軟骨成長板にて免疫染色、およびin-situhybridization にて発現の確認を行った。またマウス未分化軟骨細胞株ATDC5の肥大分化誘導培養系においても発現をリアルタイムPCRにて確認した。次年度はこれらの結果をもとにgain of funvtion, loss of functionの系を作成し、MAMLファミリーの軟骨分化における機能解析を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は発現解析を行うことができたが、申請書内研究計画(2)内の、gain of funvtion, loss of functionの系を作成し、MAMLファミリーの軟骨分化における機能解析を行うところがまだ途中である。これに関しては発現解析におけるin-situhybridization の手技習得が遅れたことがある。しかし、機能解析に要するコンストラクトの作成は終了しているため、今後は順調に進めることができると考えている。

今後の研究の推進方策

今後は遅れている部分を最優先に実験をすすめ、軟骨細胞肥大分化に関与している可能性のあるMAML family 分子およびその共役パートナー分子を同定しえたら、次にそれらの複合体により転写誘導される下流シグナルを網羅的に解析する予定としている。また同様に2)で同定し得た軟骨細胞肥大化過程におけるMAMLfamily 分子の共役パートナー候補分子についても同様にATDC5 細胞にて安定導入系を作成し、ChIP-sequence 法にてその下流分子を解析する。これらの解析により、得られた情報を統合的に解析することで、軟骨細胞の肥大化過程においてMAML family がそのパートナー分子と共役して転写誘導する遺伝子の候補を網羅的に検出することが可能となる。こうして得られた各候補遺伝子について、その発現パターンを胎児成長軟骨板における免疫組織染色法やATDC5 細胞の分化誘導系にて確認し、さらにしぼりこみを行うとともに、ノックアウトマウスの解析を行う。

次年度の研究費の使用計画

発現解析などに多量の試薬を要すること、また研究用マウス購入、維持費などが見込まれ、これらの研究費を使用する予定である。

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi