小胞体ストレストランスデューサーBBF2H7は小胞体ストレスに応答して膜内切断を受けたN末端断片が転写因子として機能し、軟骨細胞においてSec23aの発現誘導を介して軟骨基質タンパク質の分泌を促進する。今回、BBF2H7が軟骨細胞においてSox9によって転写誘導を制御されていることを明らかにした。また、C末端断片は細胞外に分泌され、ヘッジホッグ経路を活性化することで軟骨細胞の増殖に寄与していることが分かった。さらにBBF2H7のN末端断片はその下流でATF5-MCL1経路を活性化させることで、軟骨細胞死を抑制していることを見出した。
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