研究課題
ヒト・ケラチノサイトにEBVエピゾーマルベクターを用いてOct3/4、Klf4、Sox2、c-Myc、Lin28遺伝子を導入し、human induced pluripotent stem (hiPS)細胞を作製した。hiPS細胞をレチノイン酸存在下で10日間培養し筋芽細胞に分化させた。分化培養中にrecombinant human myostatin protein (rhMyostatin)を添加することでMyoD、Myo5aの発現誘導を抑制し、筋芽細胞分化を有意に抑制した。rhMyostatinを添加したhiPS由来胚性体細胞培養では対照群と比較して6日目から10日目において細胞の増殖率が有意に低下した。また、10日目の培養細胞において、myosin heavy chainとalpha actinに対する免疫組織化学染色を行ったところ、rhMyostatin添加群で有意に発現が低下していた。さらに、Myostatinに対するsiRNA(siMyostatin)を用いて抑制実験を行ったところ、hiPS由来胚性体細胞を培養しsiMyostatinを導入した。siMyostatin導入群におけるMyoDとmyosin heavy chainの遺伝子発現は対照siRNA群と比較して有意に亢進していた。これらの結果からヒトiPS細胞から筋芽細胞への分化および増殖においてMyostatinが重要な役割を担っている事が示された。
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Biochemical and Biophysical Research Communications
巻: 431 ページ: 309-314
10.1016/j.bbrc.2012.12.105