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2013 年度 実施状況報告書

ニューロペプチドSの鎮痛作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24659690
研究機関弘前大学

研究代表者

廣田 和美  弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20238413)

研究分担者 工藤 隆司  弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (40613352)
櫛方 哲也  弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80250603)
キーワードニューロペプチドS / 鎮痛 / ノルアドレナリン / ラット / 神経生理活性物質
研究概要

研究1. In vitroオレキシンA (OXA) 誘発性ノルアドレナリン(NA)放出に対するニューロペプチドS (NPS)抑制効果:ラットを頚椎脱臼による安楽死後、断頭し脳組織を摘出する。氷上で大脳皮質を分離し、tissue chopperにより1.0x0.35x0.35 mmの大きさの大脳皮質スライスを作成した。各試験管内のKrebs溶液中のスライス標本と共に、 NPS 10-12~10-7 MおよびOXA 10-7 Mを加えてインキュベーションし、放出されたNA量を、HPLC法を用いて測定した。その結果NPSによってOXA誘発性NA放出は抑制されなかった。
研究2 NPSのHot-plateテストに及ぼす影響:Hot-plateテストの潜時を、NPS 0、1、3.3、10 nmolをラット脳室内に投与後10分毎に経時的に潜時を測定した。鎮痛の評価は、percent maximum possible effect (%MPE =[処置後測定値-処置前測定値]/[cutt-off値-処置前測定値] ×100%)で行った。結果は、NPS 0 (投与前: -11.8+/-36.6 vs 投与30分後: -4.6+/-47.2)、1 (2.1+/-15.4 vs -13.5+/-52.8)、3.3 (11.6+/-20.9 vs -5.2+/-26.7) nmol脳室内投与では有意な%MPEの変化は認められなかったが、10 nmol投与で30分後に有意な変化を認めた(8.7+/-18.8 vs 40.3+/-43.1)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

結果は、in vitroの結果からは、鎮痛作用が無いことも予想されたが、in vivoでのホットプレートテストでは当初の予想通り鎮痛作用があることが分かった。よって、概ね順調に進展していると考える。

今後の研究の推進方策

当初の予想通り、ホットプレートテストで、ニューロペプチドS (NPS)に鎮痛作用があることが分かった。よって、次にin vitroの実験では証明できなかったが、in vivoにおいてDSP-4を用いて青斑核系ノルアドレナリン(NA)神経系を破壊し、青斑核系NA神経が作動しない状況でNPSが鎮痛作用を発現できるか検討する予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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