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2013 年度 実績報告書

バーチャル解剖シミュレーターを用いた神経ブロックに必要な解剖の教育

研究課題

研究課題/領域番号 24659697
研究機関岡山大学

研究代表者

武田 吉正  岡山大学, 大学病院, 准教授 (30294466)

キーワード臨床解剖
研究概要

末梢神経ブロックでは解剖を立体的にイメージすることが大切で有り、不完全な解剖知識は医療事故を引き起こす可能性がある。臨床で必要なのは立体的イメージであるにもかかわらず、解剖は紙の上に2 次元で表現されてきた。最新の3D技術を用い 解剖を立体的に表示する神経解剖アトラスを開発し、その有効性を検証する必要がある。平成24年度は初期研修医を対象に「解剖学的知識」を問う質問と「解剖学的位置関係」を問う質問を行った。従来の解剖学アトラスもしくは33D解剖アトラスを用いて30分間学習したときの学習効率は「解剖学的知識」に関しては同等であったが、「解剖学的位置関係」は3D解剖アトラスを使用した方が有意に学習効率が改善した。平成25年度は大腿神経、坐骨神経、閉鎖神経の3D解剖アトラスを完成させた。日本全国より72名の麻酔科医が参加した臨床応用解剖セミナーで、3D解剖アトラスを解剖進行のリファレンスとして使用した。各解剖テーブル(12台)に1セットずつ3D解剖アトラスを設置した。その結果、「3D解剖アトラスは有用か」の質問に対し4.1 ± 0.9 (5:良い、1悪い)、「3D解剖アトラスを今後も継続して使用したいか」の質問に対し4.3 ± 1.0と、良好な結果を得た。3D解剖アトラスは立体的に解剖が把握できるだけでなく、解剖を進めたり、戻したりすることができるため、臨床解剖のリファレンスに適していたと推定される。今後、全身の解剖を網羅し、解剖の電子辞書化推進していく必要があると考えられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Development and evaluation of a Multi-viewpoint and Multi-layer 3-Dimensional clinical Atlas system2014

    • 著者名/発表者名
      武田 吉正
    • 学会等名
      American Society of Resional Anesthesia
    • 発表場所
      シカゴ
    • 年月日
      20140403-20140406
  • [学会発表] 3D解剖システムを使用した臨床解剖実習2013

    • 著者名/発表者名
      武田 吉正
    • 学会等名
      日本ペインクリニック学会
    • 発表場所
      大宮
    • 年月日
      20130713-20130715
  • [学会発表] 3D解剖と書籍アトラスによる学習効率の比較2013

    • 著者名/発表者名
      武田吉正
    • 学会等名
      日本ペインクリニック学会
    • 発表場所
      大宮
    • 年月日
      2013-07-13
  • [図書] 神経ブロックのための3D解剖学講座2013

    • 著者名/発表者名
      武田 吉正
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      MEDSI

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公開日: 2015-05-28  

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