研究課題/領域番号 |
24659703
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
木下 浩之 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70291490)
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研究分担者 |
成田 年 星薬科大学, 薬学部, 教授 (40318613)
畠山 登 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70251907)
中畑 克俊 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70332971)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 薬理学 |
研究概要 |
本研究では、幼弱マウスへの麻酔薬暴露が成体に至るまでの長期記憶形成に影響を及ぼすか否かを行動薬理で検討する。最終的には、長期記憶障害個体での脳エネルギートランスポーター追加発現が記憶障害を回復するかを明らかにし、麻酔薬が長期記憶に及ぼす作用とその分子科学的機序の新知見を構築することを目的とする。 平成24年度は、今回申請のSMARTビデオ行動解析システム、明室と暗室が扉でつながったパッシブアボイダンスケージなど一式の購入と機器の調整を行ったのみにとどまった。撮影用に用いる携帯用ビデオ装置の固定、撮影の角度など、調整箇所が多く、前述の機器の納入が昨年末になった事もあり計画が大幅に遅れているが、6月には生後6日のマウスを用いた行動薬理実験を開始する見込みである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成24年度は、今回申請のSMARTビデオ行動解析システム、明室と暗室が扉でつながったパッシブアボイダンスケージなど一式の購入と機器の調整を行ったのみにとどまった。撮影用に用いる携帯用ビデオ装置の固定、撮影の角度など、調整箇所が多く、前述の機器の設置が昨年末になった事もあり計画が大幅に遅れてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
生後6日の雄C57BL6マウスに現有の気化器を使用して自発呼吸下にセボフルラン1 MAC(この時期のマウスでは2.9%)を吸入、あるいは、プロポフォール350 mg/kg、その2時間後にさらに200 mg/kg腹腔内投与しマウスを5時間鎮静する。コントロール群では等量のイントラリピッドのみを腹腔内投与する。これらマウスに対して、ひとまず行動薬理実験を行い、一部個体の海馬を摘出し、海馬内のDNAをマイクロアレイで評価して、実際に乳酸とランスポ-タ発現が麻酔薬により修飾されるかを検討して、以後の実験計画を早める計画にしている。
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次年度の研究費の使用計画 |
幼弱マウス、各種試薬、抗体等の購入
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