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2013 年度 実施状況報告書

長期記憶形成におけるアストロサイト代謝の役割と麻酔薬作用の分子科学的機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24659703
研究機関愛知医科大学

研究代表者

木下 浩之  愛知医科大学, 医学部, 教授 (70291490)

研究分担者 成田 年  星薬科大学, 薬学部, 教授 (40318613)
畠山 登  愛知医科大学, 医学部, 教授 (70251907)
中畑 克俊  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70332971)
キーワード揮発性麻酔薬 / 脳 / 驚愕反応
研究概要

本研究では、幼弱マウスへの麻酔薬暴露が成体に至るまでの長期記憶形成に影響を及ぼすか否かを、麻酔薬による長期記憶障害における海馬アストロサイトでの糖代謝とエネルギートランススポーターの役割を検証することを目的としている。平成25年度は、生後1ヶ月のマウスにセボフルラン2.5%を4時間吸入させ、セボフルラン吸入が驚愕反応を生後2ヶ月目にパッシブアボイダンスで評価した。その結果、この時期のマウスの場合、セボフルラン吸入により恐怖を伴う記憶は対照群に比べ増強するという、仮説と逆の結果が得られた。この記憶の増強は、海馬での記憶の形成とリンクしていると言われるFアクチンの構成(免疫組織学的に検証)を伴っていた。現在、平行して、生後6日のマウスに同様の検討を加えて比較と、生後1ヶ月の個体の実験個体数を増やす試みを行っている。ここまでの研究結果を、可能であれば本年度のアメリカ麻酔学会で報告する計画とし、抄録を投稿したところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初予定していた機能的核磁気共鳴画像法による海馬領域の血流評価は、研究代表者の所属施設と施設が異なることから、エネルギートランスポーターの研究結果が出てからこれを施行する計画に変更した。そのため、本法による検討には遅れがある。さらに、生後1ヶ月のマウスでの検討結果が当初の仮説と逆の結果となり、また、これについては他の研究ではほとんど検討されていないことから、先に生後一ヶ月の個体での影響から結論を出すことにした。

今後の研究の推進方策

平成26年度は、空間認知機能について追加検討し、さらに、海馬での乳酸トランスポータの発現が増大しているか否かをまず検討することとした。ついで、生後6日のマウスの場合と比較検討する予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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