神経科学領域の実験動物で汎用されているラットおよび砂ネズミにおいて,頭蓋外から脳波導出し既存のBISモニタ装置に連結可能なデバイスを開発した所,吸入麻酔濃度及び脳低酸素に関して以下の知見を得た.1)両側で同期したEEG原波形をBISモニターに入力かつBIS諸値を表示可能であった.2)BIS値は濃度増加に対してS字状に減少するパターンを示した.3)全脳低酸素に伴いBIS値は0となり,局所脳虚血に関してもデバイスの装着部位を工夫する事で脳低酸素状態(全脳低酸素,局所脳虚血)を鋭敏に計測可能であった。一方,マウスにおいては,当初目的としていた脳波導出が困難であり,今後の課題を残した.
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