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2012 年度 実施状況報告書

糖鎖生物学を利用した膀胱癌に対する新規膀胱内注入療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24659709
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関東北大学

研究代表者

三塚 浩二  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80568171)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード国際情報交換
研究概要

【目的】 細胞に発現する糖鎖は、細胞間相互認識・接着・運動などの役割を担っており、癌細胞での浸潤転移のプロセスにおいてkey moleculeとして果たす役割が近年注目を集めている。申請者らはこれまでの研究で主に膀胱癌細胞・組織においてGM3糖鎖の発現が癌の悪性度の抑制に大きく関与していることを糖鎖生物学、あるいは分子生物学的手法を用いて明らかにしてきた。そこで本研究ではこれまでに得られた膀胱癌に関する糖鎖の知見をもとに膀胱という臓器の特性を利用して①GM3糖鎖そのものを膀胱内に注入、あるいは②GM3からGM2糖鎖を生成するGM2合成酵素のRNAiを膀胱内に注入し膀胱内をGM3高濃度環境にすることにより癌の進展、あるいは再発を抑制する新たな可能性につき検討するものである。【平成24年度の研究計画】
1. 膀胱癌細胞・組織におけるGM3糖鎖の発現と悪性度との関連の検討
各種膀胱癌cell lineを培養しGM3糖鎖の発現レベルをFACSで確認し、各cell lineの運動・接着・浸潤能との関連をを検討する。またヒト膀胱癌から得られた組織を免疫染色、あるいはTLC法 (Thin Layer Chromatography) によりGM3を抽出し、その発現レベルと臨床的な癌の悪性度との関連を検討する。2. 膀胱癌細胞におけるGM3糖鎖投与に関する検討
膀胱癌細胞培養液中にGM3糖鎖を添加し、外因性にGM3発現を増加させた場合の癌細胞の運動・接着・浸潤能の変化を検討する。
【研究実績概要】
上記研究目的と計画につき、平成24年度より研究を開始。平成24年度は研究室の整備と細胞培養、および癌組織からの糖鎖の抽出を行い本格的な実験の準備を行ったところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成24年度は研究室と実験開始のための細胞培養や糖鎖抽出の整備、および本研究にかかわる情報収集に主な時間を費やしたため、本格的な研究開始は平成25年度からの予定である。

今後の研究の推進方策

昨年度は研究室や実験環境の整備に時間を費やしたため、上記目的や実験計画に基づいて本年度より本格的な実験を開始する予定である。

次年度の研究費の使用計画

次年度使用額は、当初計画していた膀胱癌細胞へのGM3糖鎖投与に関する実験と動物実験を次年度に延期することによって生じたものであり、延期した実験に必要な経費として平成25年度請求額と合わせて使用する予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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