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2012 年度 実施状況報告書

生殖細胞特異的に反応するTRA98の抗原遺伝子の同定とその解析

研究課題

研究課題/領域番号 24659713
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関大阪大学

研究代表者

木内 寛  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70403053)

研究分担者 田中 宏光  長崎国際大学, 薬学部, 准教授 (10263310)
辻村 晃  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40294053)
宮川 康  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70362704)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードTRA98 / 生殖細胞
研究概要

iPSの樹立の後、再生医療は現実に臨床現場に応用されるようになった。先進国での不妊症患者の増加からART (Assisted Reproductive Technology:生殖補助医療技術)が高度化し、さらに、iPSから生殖細胞を分化させ不妊治療に応用する事も技術的には可能になった。しかしながら、種の維持する生殖細胞の分化のメカニズムは不明な点が多く、技術の利用が後世に影響を与えるものであることから、その安全性の確立なしには技術の応用は不可能である。
私達は、胚発生初期に生殖細胞の分化が始まる時期から、減数分裂が行われた直後までにだけ発現する新規の特異的遺伝子のクローニングに成功した。本遺伝子の機能解析によって、生殖細胞の特質や、さらに生殖細胞が正常であるのかを判断する知見など、非常に重要な情報が得られることが期待できる。
本年度、遺伝子破壊マウスをInternational Knockout Mouse Consortiumから取り寄せ、遺伝子破壊マウスの作成に成功した。さらに、遺伝子破壊ホモマウスを作製した結果、雄性不妊であることが確認できた。生殖と体細胞分化に重要な遺伝子としてBlimp1が知られており、生殖細胞分化を積極的に進める遺伝子は、存在が予想されているが確認はされていない。今回得られた結果から本遺伝子が生殖細胞分化に重要な遺伝子であるのかが明らかになった。来年度より、遺伝子機能についての詳細な解析を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

本研究の計画の通り、International Knockout Mouse Consortiumから取り寄せ
たES細胞を用いてヘテロマウスを作製することができた。また、解析の結果は予想さ
れた形質を示した。本年度の進行状況は予想以上に早く、今後の研究進展のかな
めになるものである。

今後の研究の推進方策

来年度以降、計画のとおり本遺伝子の分子生物学的諸性質を解析する。

次年度の研究費の使用計画

来年度以降、計画のとおり本遺伝子の分子生物学的諸性質を解析する。

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公開日: 2014-07-24  

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