• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

生殖細胞特異的に反応するTRA98の抗原遺伝子の同定とその解析

研究課題

研究課題/領域番号 24659713
研究機関大阪大学

研究代表者

木内 寛  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70403053)

研究分担者 田中 宏光  長崎国際大学, 薬学部, 准教授 (10263310)
辻村 晃  順天堂大学, 医学部, 准教授 (40294053) [辞退]
宮川 康  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70362704)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードGerm Cell / Spermatogonia / Sperm / Spermatogenesis / Spermatocyte / Spermatid / PGC
研究実績の概要

生殖細胞核を特異的に認識するTRA98は、国内外の多くの研究者によって、生殖細胞のマーカーとして用いられてきた。私たちはTRA98を認識する抗原をコードする遺伝子の同定を進め、遺伝子をクローニングすることに成功した。そこで、本研究において、遺伝子の詳細な解析を進めた。
GENA抗原遺伝子をコードする遺伝子を解析した結果、GENAをコードする遺伝子には、ホモローグ存在し、どちらか一方、もしくは両方の遺伝子産物をTRA98が認識するのか不明である。初めに一方の遺伝子破壊マウスを作製した。その結果、精子形成不全で雄性不妊であった。このことは、GENA遺伝子が精子形成に必須であることを示している。しかしながら、遺伝子破壊マウスに観察された精原細胞に、TRA98によって認識されるシグナルを観察することができた。そこで、GENA遺伝子をコードするもう一方遺伝子破壊マウスの作製を進めた。遺伝子破壊マウスはすでに作製され報告されているが、胚性致死であることから、精子形成に関する解析はなされていない。そこで、作成者に共同研究を持ちかけ、報告済みのコンディショナル遺伝子破壊マウス胚を取り寄せた。さらに、生殖胞特異的にCREを発現するマウスと掛け合わせ、形質を解析した。その結果、雌は妊孕性が確認されたが、雄では精原細胞も確認できず、雄性不妊を示した。GENAは、Notch Signalingに関与していることが明らかにされている。本研究によって、生殖細胞においてNotch Signalingは、非常に重要であることが明らかになった。今回得られた遺伝子破壊マウスは生殖細胞の研究において非常に重要な疾患モデルマウスである。これらを用いて、生殖細胞におけるGENAとNotch Signaling について詳細な分子メカニズムの解析を進めたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] A novel transcriptional factor Nkapl is a germ cell-specific suppressor of Notch signaling and is indispensable for spermatogenesis.2015

    • 著者名/発表者名
      Okuda H, Kiuchi H, Takao T, Miyagawa Y, Tsujimura A, Nonomura N, Miyata H, Okabe M, Ikawa M, Kawakami K, Goshima N, Wada M, Tanaka H.
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: in press ページ: in press

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi