研究課題/領域番号 |
24659714
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高原 史郎 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座教授 (70179547)
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研究分担者 |
小林 英司 自治医科大学, 医学部, 研究員 (00245044)
黒田 輝 東海大学, 情報理工学部, 教授 (70205243)
猪阪 善隆 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00379166)
貝森 淳哉 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座准教授 (70527697)
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キーワード | BOLD MRI / 拡散MRI / 拡散テンソルMRI / q space imaging / 移植腎繊維化 |
研究概要 |
腎移植患者の移植腎臓において、腎機能低下と共に、間質における繊維化が進行してくる事が良く知られている。拡散MRIを用いたヒト腎臓繊維化評価の報告は存在するが、組織内浮腫を伴う、糖尿病腎症には適用出来ない。申請者らは、前回、発表した論文の成果を元に、今度は、腎臓繊維化をfunctional MRIを用いて、比侵襲的に評価できる新しい評価方法を見出すことを目標に実験を開始した。まず、移植腎臓の間質繊維化が最も良く進行する部位に着目し、この部位における、BOLD MRI、拡散テンソル画像測定、拡散MRI、q-space imagingの組み合わせにより、組織内浮腫に影響しない評価方法の確立を目指し、現在実験中である。まず、最初のMRI測定の動物モデルとして、ラットUUOモデルを用いて解析を開始している。また、糖尿病性腎症のモデル動物として、遺伝子改変ラットを用いて、尿蛋白量、血清クレアチニン量、血清BUN量、血圧(収縮期、拡張期)、心拍数、体重を測定した。約30週で犠牲死させ、腎臓の組織を検討する予定である。治療薬として、テルミサルタンを用いて治療効果を測定している。ARB投与で、血清クレアチニン量、血清BUN量は変化しなかったが、血圧や尿蛋白量は有意に抑制されていた。今後は、ARB投与群で組織を検討して評価を行い、疾患治療群として実験で確立された撮影方法によって、評価してみる事にする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
次の実験目標に向けて、動物モデル、撮影法の選定を行いつつある。
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今後の研究の推進方策 |
確立したMRI撮影方法によって、動物モデルの腎臓繊維化を評価して、薬剤投与モデルとの差を測定して、論文化を行う。
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