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2014 年度 実績報告書

乳児排尿測定装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24659719
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

兼松 明弘  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (90437202)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード尿流測定 / 乳児 / おむつ / センサー
研究実績の概要

プロトタイプの作成を行った。方法)多数の電極をガラスエポキシ樹脂の基盤回路の上に二次元アレイ配置し、個々の電極間のインピーダンスを測定周波数20kHzに固定して計測するシステムを作成した。これをオムツ材料と同じ吸水性ポリマーシート下におくと、乾燥状態では電極間に電流は流れないが、電解質液がオムツを濡らすと個電極間の電流のインピーダンスが変化する。このシステムについて1%リン酸緩衝化食塩水を試験溶液とし、シリンジポンプを用いて滴下速度を変化させてインピーダンスの分布を検討した。
結果)インピーダンス(アドミッタンス)の時間毎の分布はテスト溶液のしみ込みにしたがって変化した。また電解質溶液の滴下速度を変化させるとアドミッタンス分布の伝播速度も変化した。滴下速度とアドミッタンス分布の変化速度をプロットすると、この実験系では流量1-11ml/secの範囲において伝播速度は流量に比例することが示された。
考察)インピーダンス変化をプロットすることで、オムツ内への尿のしみ込み速度を計測することが可能であった。本原理を応用することでオムツ組み込み型の尿流測定装置の作成が可能となった。本原理によるオムツ組み込み型の尿流測定装置は、1)出生後の正常排尿発達、2)二分脊椎などの先天性神経因性膀胱、3)乳幼児期の尿道下裂手術の術前後の評価、4)寝たきりの成人の排尿解析、などの患者への適用が期待される。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Prototype of a novel uroflowmeter system utilizing diaper embedded sensor for impedance pattern.2014

    • 著者名/発表者名
      Kanematsu A, Tsutsumi K, Nakatsuma K, Yamamoto S, Torigoe I
    • 学会等名
      Asia-Pacific Association of Pediatric Urology
    • 発表場所
      Nikko, Japan
    • 年月日
      2014-11-20 – 2014-11-22
  • [学会発表] Prototype of a novel uroflowmeter system utilizing diaper embedded sensor for impedance pattern.2014

    • 著者名/発表者名
      Kanematsu A, Tsutsumi K, Nakatsuma K, Yamamoto S, Torigoe I
    • 学会等名
      44rd Annual Meeting of the International Continence Society
    • 発表場所
      Rio de Janeiro, Brazil
    • 年月日
      2014-10-20 – 2014-10-24
  • [学会発表] インピーダンス分布計測によるオムツ式尿流量測定システム2014

    • 著者名/発表者名
      堤喬資、大嶋康敬、中妻啓、鳥越一平、兼松明弘
    • 学会等名
      第31回センシングフォーラム
    • 発表場所
      佐賀
    • 年月日
      2014-09-25 – 2014-09-26

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公開日: 2016-06-01  

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