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2013 年度 実績報告書

咽頭における薬剤耐性遺伝子プールの解明とその病原細菌耐性化との関連

研究課題

研究課題/領域番号 24659720
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

大西 真  国立感染症研究所, その他部局等, 部長 (10233214)

キーワード耐性菌 / ナイセリア属菌 / ペニシリン結合タンパク
研究概要

多彩な薬剤耐性菌の出現が社会的問題となっている。従来の日和見病原細菌、院内感染のみならず市中感染に
おける病原菌の薬剤耐性化は今後さらに治療戦略上大きな問題となることが危惧されている。本研究では薬剤耐
性遺伝子がどのように形成され、どのように拡散していくのかを理解することを目的とした。
咽頭由来ナイセリア属菌に存在する薬剤耐性遺伝子データベースの構築:協力STIクリニックにおいて
菌種同定および薬剤感受性試験を行い、それらの結果を整理した。アジスロマイシンおよびセフトリアキソン耐性菌の存在を示した。さらに、セフトリアキソン耐性遺伝子の同定を行い、セフトリアキソン耐性淋菌H041のpenA遺伝子との比較検討から、セフトリアキソン耐性に必要なアミノ酸置換を推定した。感受性淋菌株の自然形質転換を利用したPCR産物導入実験を行い、上記のセフトリアキソン耐性遺伝子が耐性に関与していることを示した。セフトリアキソン耐性遺伝子の定量的PCR法(TaqManプローブ法)を開発し、実際の咽頭由来菌株に関して使用した。H041型のpenA遺伝子を特異的に増幅可能だが、常在ナイセリア属細菌のセフトリアキソン耐性に関与するpenA遺伝子の検出は出来ないことが示された。アジスロマイシン耐性遺伝子の同定を試みたが、見いだすことができなかった。
連携研究者である保科クリニックにおいて、淋菌感染症患者のセフトリアキソン投与における口腔内非病原性ナイセリア属菌におけるセフトリアキソン耐性菌(低感受性菌)の選択が行なわれるか検討を行なったが、短期間において耐性菌の増加は認められなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Antimicrobial resistance of N. gonorrhoeae and pharyngeal infection2014

    • 著者名/発表者名
      Makoto Ohnishi
    • 学会等名
      18th IUSTI Asia Pacific Conference
    • 発表場所
      Bangkok
    • 年月日
      20141109-20141112
    • 招待講演
  • [学会発表] CTRX耐性非病原性Neisseria属細菌が保持するPBP2モザイク構造の解析2014

    • 著者名/発表者名
      道林美里 志牟田健 石原朋子 中山周一 保科眞二 齋藤良一 大西真
    • 学会等名
      第86回日本細菌学会
    • 発表場所
      東京 (タワーホール 船堀)
    • 年月日
      20140326-20140328

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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