研究課題/領域番号 |
24659730
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤原 浩 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30252456)
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研究分担者 |
佐藤 幸保 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00508236)
堀江 昭史 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30535836)
服部 明 京都大学, 薬学研究科(研究院), 准教授 (50300893)
荒木 慶彦 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70250933)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | ヒト絨毛外栄養膜細胞 / laeverin / 免疫寛容 / 胚シグナル |
研究概要 |
本研究は平成24年度の期間内に、1)recombinant-laeverin (r-laeverin)の免疫細胞に対する作用を解析してlaeverinの標的細胞を同定すること、2)様々な遺伝子組み換えr-laeverinを作成してそれぞれの免疫細胞に対する作用を解析し、免疫細胞に対する機能構造の部位を推定すること、3)r-laeverinおよび精製したlaeverinを免疫源として認識エピトープが異なる抗体または糖鎖に特異的に反応する機能抗体を作成し、laeverinの免疫細胞に対する作用機序に関する情報を得ること、4)抗laeverin抗体を用いた可溶型laeverinの測定系を作成して疾患との関連を検討すること、以上4項目を明らかにしてsoluble formのlaeverinの生理的な意義を推定することを目標として計画された。その結果、laeverinがmonocyteのdendritic cellへの分化を誘導し、HLA-Gとともにextravillous trophoblastに対する免疫寛容誘導にも関与している可能性が示された。これらの知見は胚や胎児の子宮内発育を可能とする機構を説明する上で重要な機序を示唆しており、臓器移植分野への応用も視野に入れてさらに検討すべき研究課題であると考えられる。
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