新生児Lgr4ノックアウト雌マウスがヲルフ管の遺残と卵巣における雄様体細胞の出現という表現型を示すことを発見した。これはRSPO1,β-catenin、Wnt4ノックアウトマウスの表現型と類似していた。一方Lgr4ノックアウト雌マウスでヲルフ管上皮と卵巣の体細胞のアンドロゲン受容体発現が増加していることを発見した。またLgr4ノックアウト卵巣においてWnt/β-cateninシグナルの標的因子であるAxin2の発現が低下していた。これはLgr4がRSPO/Wnt cooperativeシグナルと雌生殖器のアンドロゲン受容体の発現調節をにより生殖腺の体細胞分化に重要な役割を持つことを示唆した。
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