研究課題
挑戦的萌芽研究
着床前診断のために施行される胚生検において、複数個の細胞を採取でき、胎児の構成に寄与しない胚盤胞期の栄養芽細胞の採取は、生検後の胚の着床能への影響がより少ないと考えられる。本研究において生検したマウス胚盤胞は、2-5時間で全ての胚が再拡張し、低侵襲かつ既に胚盤胞へ発生する能力を示していることから培養途中での診断胚のロスが少なく、着床前診断に有用であると考えられた。また、コルセミド処理により分裂期の細胞は有意に増加し、胚盤胞生検により分裂期細胞を用いた診断の可能性が示唆された。