不育症の原因の1つとして、血液凝固因子に対する自己抗体の存在が明らかとなった。我々は、プレカリクレイン(PK)欠乏症患者を見つけ、その原因を解析したところ、PK遺伝子に変異は見出されず、抗PK抗体の存在が明らかにされた。様々な血液凝固因子に対する自己抗体を簡便・網羅的に検出するシステムが開発されれば、不育症治療の一助になると考えられた。本目的の第一段階として、PKにHalo-Tagを導入するHalo-Tag/Halo-Tagリガンドシステムを用いて、PKに対する自己抗体を検出するシステムを作成した。様々な血液凝固因子に対しても応用を試みた結果、多くは抗原タンパク質の作成ができた。
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