研究課題/領域番号 |
24659746
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
高橋 姿 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10154824)
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研究分担者 |
高橋 邦行 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40452057)
窪田 和 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (40547593)
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キーワード | 大脳聴覚野 / イメージング / 光抑制 |
研究概要 |
PET やfMRIなど機器の進化に伴い、ヒトの脳機能は少しずつ分かりつつあるが、空間分解能の問題から、現在でも小さな領域の機能を解明するには至っていない。動物実験では電気焼灼などで脳の一部を破壊することで、局所脳機能の研究が行われてきたが、本当に必要な部位だけを破壊すること、同一個体で複数部位の関連性をみること、機能の回復過程を調べることは不可能であった。われわれがこれまで用いているフラビン蛋白蛍光法は、神経の活動部位を脳に無侵襲で画像化することができる方法である。しかも、同法で用いる青色励起光を長時間連続で露光することにより、可逆的に局所脳機能を抑制することができることを発見、報告した。フラビン蛋白蛍光法におけるこのような特徴を生かし、左右別、領域別に局所脳機能の可逆的抑制をし、大脳聴覚野の機能的左右差、聴覚野内領域間の関係、連合野、視覚野、体性感覚野など他モダリティとの関係性を解明することを目的に本研究を開始した。 本研究開始にあたり、両側の大脳聴覚野をそれぞれ独立して測定、光抑制できるように装置を改良した。またマウス用コンデンサースピーカーと導音管を用いて、両耳から別々の刺激ができるようにした。通常、片側から入った音は、主に反対側の大脳聴覚野で処理されていると考えられているが、われわれの研究では同側でも処理されていることがわかってきている。したがって本研究のテーマである光抑制を用いて、片側大脳聴覚野を抑制した際に起こる反対側大脳聴覚野の反応を現在研究している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
両側同時に大脳聴覚野を測定する装置の構築にある程度時間を要し、また片側ずつ音刺激をした時の大脳聴覚野の反応を見るところから始めているため、現段階では光抑制実験にまで追い付いていない。
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今後の研究の推進方策 |
片側ずつの音刺激に対する同側、反対側大脳聴覚野の反応の違いを解析した後に、片側大脳聴覚野全体の光抑制により、反対側がうける影響について研究していく。時間的に可能であれば小さな領域の光抑制実験も開始していこうと考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
年度当初は研究補助員が欠員し、研究自体があまり進行しなかったため、実験動物の購入、人件費など使用額が減少した。 現在、研究補助員が決定し、安定した研究の進行が可能となったため、研究補助員の人件費、実験動物の購入、学会発表などに使用していく予定である。
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