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2014 年度 実施状況報告書

可逆的光抑制法を用いたマウス大脳聴覚野機能と領野間相互関係の研究

研究課題

研究課題/領域番号 24659746
研究機関新潟大学

研究代表者

高橋 姿  新潟大学, 医歯学系, 教授 (10154824)

研究分担者 高橋 邦行  新潟大学, 医歯学系, 助教 (40452057)
窪田 和  新潟大学, 医歯学系, 助教 (40547593)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード大脳聴覚野 / イメージング / マウス / 光抑制
研究実績の概要

局所脳機能が知られてきたのは限局的脳損傷患者の症状をみることから始まり、現在ではPETやfMRIなど機器の進化に伴い、ヒトの脳機能は少しずつ解明されつつある。しかし、空間分解能の問題から、現在でも小さな領域の機能を解明するには至っていない。一方、動物実験では電気焼灼などで脳の一部を破壊することで、局所脳機能の研究が行われてきた。しかしこれまでの方法では本当に必要な部位だけを破壊すること、同一個体で複数部位の関連性をみること、機能の回復過程を調べることは不可能であった。われわれはマウスにおいて脳機能測定と同時に、無侵襲、可逆的に局所脳機能を抑制する方法を発見した。この技術を用い、大脳聴覚野の機能的左右差、聴覚野内領域間の関係、さらには他モダリティとの関係性を解明することを目標に本研究を開始した。
われわれはこれまでの実験装置を改良し、水平方向から両側同時に大脳聴覚野が測定、ならびに光抑制できる装置を開発した。本装置によりマウスに生理的な体位で測定できるとともに両耳別々刺激が可能となった。通常片耳から入った音は、主に反対側の大脳聴覚野(contra)で処理されていると考えられてきたが、われわれの研究では刺激耳と同側の大脳聴覚野(ipsi)でも処理され、反応がみられることがわかった。このipsiの反応が何を意味しているのか、光抑制を用いて片側大脳聴覚野を抑制した場合の、ipsi、contraの反応の変化を研究することから研究を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

水平方向から両側同時に測定できる装置と、両側別々に刺激をすることができる音声出力装置の構築が済み、データ収集が可能となった。現段階ではipsi、contraの反応を確認する段階となっており、光抑制実験にまで追い付いていない。また研究補助員の不足などから、現時点の進捗は遅れている。

今後の研究の推進方策

左右別にさまざまな周波数、音圧を入力できる事が可能となっている。それを用いて

・片耳刺激に伴う同側大脳聴覚野(ipsi)の反応と、反対側大脳聴覚野(contra)の反応の違いを確認、片側を光抑制した場合の反対側への影響をみる
・雑音負荷時の片耳刺激と、両耳刺激の反応の違いを確認、ipsi、contraを抑制した場合に起きる反応の変化をみる。

次年度使用額が生じた理由

研究補助員の確保が難しいことから研究が滞った。そのため実験動物の購入、人件費などの使用額が減少した。

次年度使用額の使用計画

研究補助員を確保し、人件費として使用する。それに伴い実験が滞りなく進めば、消耗品の購入、学会発表などに使用していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] フラビン蛋白蛍光法を用いた聴覚野機能解析

    • URL

      http://www.med.niigata-u.ac.jp/oto/about/research/

URL: 

公開日: 2016-06-03  

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