ドナーヒト眼球と白色家兎眼球の結膜上皮細胞よりスフェアー法という方法により、組織幹細胞/前駆細胞を採取した。免疫染色ならびにRT-PCRにより、スフェアーを形成する細胞は通常の細胞と比較してBrDUの取り込みが高く、神経未分化マーカーであるNestinが強く発現しており、またメチル化率が低かった。結膜上皮シートを、結膜と角膜上皮を除去した後に移植したところ、術後1か月の間、結膜炎症は見られず、角膜は透明性を維持した。これらの結果により移植したシートが角膜上皮再生あるいは結膜上皮再生に利用可能であることが示唆された。
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