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2013 年度 実績報告書

網膜色素変性患者の黄斑部循環動態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 24659764
研究機関九州大学

研究代表者

石橋 達朗  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30150428)

研究分担者 池田 康博  九州大学, 大学病院, 助教 (20380389)
村上 祐介  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (50634995)
キーワード網膜色素変性 / 黄斑部循環 / 視細胞保護
研究概要

1.網膜色素変性患者における緑内障点眼薬の黄斑部循環に与える影響の検討
本年度は一部実施計画を変更して、点眼未使用の患者について視機能とレーザースペックルフローグラフィーを用いた黄斑部網脈絡膜循環の関連を中心に検討を実施した。既報のように、病期の進行した患者では網脈絡膜循環が低下しており、視機能との相関があることが明らかとなった(論文投稿中)。また、ニプラジロール点眼液に関する検討を実施したが、明らかな循環改善効果は認められなかった。
さらに、レーザースペックルフローグラフィーを用いて、黄斑部機能維持効果の認められたイソプロピルウノプロストン点眼液使用前後における、患者の黄斑部網脈絡膜循環を測定したところ、投与眼のみならず反対眼でも同様な循環改善作用が認められた。イソプロピルウノプロストン点眼液の黄斑部機能維持効果は、循環改善効果もその一因であることが明らかとなった(Akiyama M, Ishibashi T, et al. Acta Ophthalmol. in press)。
2.黄斑部循環改善効果の高い点眼薬による網膜色素変性患者に対する視細胞保護効果の検討
ニプラジロール点眼液を用いた臨床研究では、明らかな視細胞保護効果を証明することはできなかった。当初の実施計画を変更し、イソプロピルウノプロストン点眼液を片眼に使用している被験者を継続的に経過観察し、イソプロピルウノプロストン点眼液の長期使用による進行抑制効果について検討した。3年間経過観察が終了した10例について現在解析中であるが、最終的には15例を集積する予定。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Therapeutic efficacy of topical unoprostone isopropyl in retinitis pigmentosa.2014

    • 著者名/発表者名
      Akiyama M, Ikeda Y, Yoshida N, Notomi S, Murakami Y, Hisatomi T, Enaida H, Ishibashi T
    • 雑誌名

      Acta Ophthalmologica

      巻: ? ページ: ?

    • DOI

      10.1111/aos.12293

    • 査読あり
  • [学会発表] 網膜色素変性の病態解明と神経保護2013

    • 著者名/発表者名
      池田 康博
    • 学会等名
      第67回日本臨床眼科学会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      20131031-20131103
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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