近年、生物の内部でおこっている事象を“生きたまま”で観察できる手法として生体4Dイメージングが着目されている。生体4Dイメージングでは、多光子励起顕微鏡を用いることにより、従来の固定・薄切した組織による静的な解析では十分検討が困難であった、生命現象の本質である細胞の動きを時間軸を加えて解析することが可能となった。本研究では、免疫細胞蛍光標識マウスならびに眼表面の生体4Dイメージングの手法を用いて、角膜創傷治癒過程における炎症細胞の動態解析を行った。その結果、角膜アルカリ外傷、ならびに、角膜縫合による角膜内炎症細胞の動態を明らかにした。
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