研究課題/領域番号 |
24659796
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小倉 裕司 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70301265)
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研究分担者 |
嶋津 岳士 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50196474)
鍬方 安行 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 招へい教授 (50273678)
松本 直也 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (50359808)
山川 一馬 大阪大学, 医学部附属病院, その他 (50597507)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 熱中症 / 核酸 / DNA / RNA / 炎症 / 再生 / 細胞死 / 血管内皮 |
研究概要 |
本研究の目的は、熱中症に対する新たな多臓器障害戦略として、遊離核酸標的治療の有効性を評価することである。熱中症に対する遊離核酸標的治療の臓器障害抑制効果を明らかにするために、本研究の焦点を以下の3点に絞り実施する。1)確立した致死的熱中症ラットモデルにおいて、発症急性期に遊離核酸標的治療(核酸分解酵素 DNase、RNase投与)を行い、生存率の改善が得られるか評価する。2) DNase、RNase投与、非投与群において血中遊離DNA、RNA量を定量評価し、同時に各臓器の細胞障害および細胞死を免疫染色等により群間で評価し、治療効果のメカニズムを明らかにする。 3) 遊離核酸標的治療の有無により、熱中症後の各臓器における炎症、再生応答遺伝子、細胞死の制御遺伝子発現に差が生じるか、マイクロアレー法を用いて解析を行う。 平成24年度の研究として、(1) 熱中症モデルにおける遊離核酸標的治療の生存率改善効果に関する研究を進めた。既に確立したラットの熱中症モデルにおいて、発症急性期に遊離核酸標的治療(分解酵素DNase、RNase投与)を行い、生存率の改善が得られるか、評価を進めている。熱中症に対する遊離核酸標的治療を1)DNase血中投与、2)RNase血中投与、3)DNase+RNase血中投与の3つの異なる方法を用い、DNAase、RNAaseの投与を熱中症発症直後、30分後、60分後の3つの異なるタイミングで行い、計9群の生存曲線を非投与群と比較し、生存率が有意に改善する投与方法、タイミングを明らかにすることを目標に評価を進めている。なお、DNase、RNase(Sigma社)の投与は尾静脈から経静脈的に行い、投与量はそれぞれ300μg/kgに決定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画に沿って順調に研究を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度も当初の研究計画に沿って研究を進める
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度も当初の研究計画に沿って研究費を使用する(消耗品、研究成果報告)。
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